24時間365日、世界中で念仏を
みなさんは普段どのような場面で念仏を称えますか? 多くの人がお仏壇の前だったり、お墓参りや法事の時に限られるのではないでしょうか。親鸞聖人が詠んだ上の和讃は、そんな念仏に対するイメージを一新してくれるかもしれません。
「男性や女性、貴い人や賤しい人、すべての人へ、南無阿弥陀仏の念仏は、歩きながらや、座りながら、どのような状態で称えても問題ありません。どのような時や場所で称えても障害にはなりません」という意味です。一見、念仏をするのにもふさわしい時間や場所、形式が存在するように思えます。しかし、親鸞聖人はどんな時、どんな状態でも念仏を称えていいのだ、といいます。例えば、イライラした時やここ一番で集中したい時に。あるいは、素晴らしい景色を見たりして感動した時にも。日頃から形にとらわれずに、「南無阿弥陀仏」と称えることで、阿弥陀仏の見守りがより一層自分の身に感じられるのではないでしょうか。
【和讃とは】
仏や経典などに対してほめ讃える讃歌です。
このホームページでは親鸞聖人の書いた「三帖和讃」等を中心に紹介していきます。
※今回の和讃は「源信大師和讃第七首」(作:親鸞聖人)より