1. HOME
  2. ともに親鸞
  3. 信じていい甘い話

信じていい甘い話

「世の中にうまい話なんてない」。よくそんな言葉を耳にします。自分に都合のいい情報に、人は何か裏があるのではないかと勘ぐってしまうものです。たしかに、出来すぎた話を鵜呑みにしないことは、この社会を生き抜くために必要な防衛能力といえるでしょう。ただ、時に警戒の度合いが強すぎて、仏様のありがたき優しさをも拒んでしまっているかもしれません。

大意は、「お釈迦様のさまざまな教えの中で、阿弥陀仏の救いを信じることが一番難しく、これ以上に難しいものはない」。和讃の中で、親鸞聖人は阿弥陀仏が必ず救ってくれると信じることはとても難しい、と話しています。なぜ、難しいのでしょうか。それは、阿弥陀仏の「すべてのものを救います」という心があまりにも優しすぎると感じてしまうためです。世の中そんなに甘くはないと、頭から否定してしまうのですね。でも、安心してください。阿弥陀仏は決してその約束を裏切りません。疑いのないまっさらな心で阿弥陀仏のあたたかさをその身にいただいてみましょう。



【和讃とは】
仏や経典などに対してほめ讃える讃歌です。
このホームページでは親鸞聖人の書いた「三帖和讃」等を中心に紹介していきます。

※今回の和讃は「浄土和讃大経意」(作:親鸞聖人)より