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高田派の作法⑥「朝・夕のおつとめ」

 
 
おつとめとは、勤行(ごんぎょう)ともいい、声に出してお経を読むことです。それは、お釈迦さまや親鸞聖人の言葉で、阿弥陀仏の徳をたたえる「うた」ですから、決して加持祈祷などの呪文でもなければ、追善供養のためのものでもありません。
私たちは、毎日繰り返しおつとめすることによって、その言葉を通して、仏さまの教えを受けられるのです。自ら唱えながら、自ら聞かせていただくという心持ちでつとめることが大切です。忙しい世の中、静かな気持ちと正しい姿勢で、家族そろってお参りできるよう心がけたいものです。
できれば、親鸞聖人や高田派歴代上人が書いたお便りである「御書」の拝読もしたいものです。随時適当なものを選び拝読してください。以上が、おつとめの基本です。
その時の状況に応じて簡略しても結構ですが、要は毎日おつとめすることが大事です。
・朝のお勤め(朝時勤行)
  • 重誓偈(我建超世願)
  • 正信偈(帰命無量寿如来)
  • 和讃(不退のくらいすみやかに・他)三帖和讃より五首ずつの順読が基本
  • 短念仏(なーまんだーぶー)
  • 廻向文(世尊我一心)
・夕べのお勤め(夕時勤行)
  • 重誓偈(我建超世願)
  • 文類偈(西方不可思議尊)
  • 和讃(釈迦の教法おおけれど・他)
  • 短念仏(なーまんだーぶー)
  • 廻向文(願以此功徳)

高田派のリンの打作法

基本的には、おつとめの前後に打ちます。3打を1回とし、その音の大きさは、中、小、大となるように打ちます。リンはおつとめの時に打つもので、焼香や礼拝だけの場合には打ちません。

おつとめの本(勤行本)

おつとめの本(勤行本)の中には、お釈迦さまや親鸞聖人の尊い教えが説かれているので、大切にあつかってください(畳に直に置かない等)。おつとめが始まる時、両手で目より高くもった上で拝読し、終わったら再び、目より高く持つのが作法です。