よくあるご質問

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よくあるご質問

お墓参りで注意することはありますか?

お墓参りの時、注意することです。
【持参するもの】
 お花/線香/布/ブラシなど
【手順】
 まず、お墓の周囲を除草・清掃して、花がらの処分をします。そして墓石の汚れを拭い、献花・献灯をします。準備が整ったら、焼香(又は線香を点けて)お勤めをいたしましょう。真宗の場合、勤行はみんなで唱和できる「重誓偈(じゅうせいげ)」がおすすめです。供物をあげる場合は、お参りが終わったら持ち帰りましょう。
【お寺の境内にお墓がある場合】
お墓参りの際、本堂の前を一礼もせずにお墓に直進し、お墓参りだけで帰る姿が多く見受けられます。本堂の如来様にも合掌礼拝してください。境内墓地にお墓を建てられたご先祖様の心を思えば、如来様に知らん顔をして本堂を素通りすることはできないはずです。
最後に、お墓参りは、できれば家族でお参りしたいものです。家族みんなで、ご先祖様を敬い、崇敬の念を通してお念仏をあわせていただき、機縁を深めたいものです。

お墓は、なんのためにあるのですか?

納骨された場所に「記念碑」を建てたのが、お墓の始まりです。お墓は、亡くなった人のお骨を納める場所で、先祖を偲ぶ大切な場所でもあります。お墓は、先祖あるいは故人を敬い讃えたいと思うから建てるのです。さらに、かけがえのない命を伝え下さったご先祖様に感謝しつつ、「その命を精一杯輝かせて生きてくれ」という先祖の願いを自身が聞く場所なのです。

葬儀にふさわしい言葉を教えてください。

「ご冥福をお祈りします」「安らかにお眠りください」など、葬儀になくてはならない言葉として使われています。真宗は違います。真実の教えに生きることを願い、本尊に阿弥陀仏を迎え、「ご仏前」にて葬儀をします。そして亡き人を、命の尊さに目覚めよと、常に働きかけて下さる仏様として仰ぐのです。だから成仏した人に対して、「安らかにお眠りください」などの言葉をかけるのはいかがなものでしょうか。弔文や会葬御礼の言葉で、みんなが使っているからと安易に使ってはいけません。仏道に合わない言葉は使わないよう注意したいものです。

焼香の作法を教えてください。

真宗高田派の焼香方法を教えます。
1.焼香台の前でご本尊を仰ぎ見て、一礼します。
2.右手の指先でお香をつまみ、香炉の中の炭火(又は線香)の火先より少し離れた所から横一文字に3回、急がずゆっくり薫じます。
3.焼香が終われば念珠を両手にかけ、ご本尊を仰ぎ見て合掌し、念仏を3回称えて頭を下げ、方々2回称えます。
4.ご本尊を仰ぎ、一礼して退席します。

【留意点】
1. お香をつまみ頭の所におしいただいてから薫ずる人がいますが、おしいただく必要はありません。
2. 縁の深い人から順次、焼香するのが通例です。
3. 最後に、親族でも焼香の作法が同じになるとは限りません。それは各自が日頃いただく教え(宗派)の作法に従って焼香するからです。大事なことは、ご焼香によって広がる薫香を受けて、心身を清浄にして仏法に合わせていただくことに意義があるのです。

「高田派」は、どんな教団ですか?

全国には二万を超える真宗の寺院があり、いくつかの教団(=派)を構成しています。まず、三重県に本山のある「高田派」、京都には「本願寺派」「大谷派」など、それらを称して真宗十派と言われています。いくつもの教団が存在している理由は、親鸞聖人の生涯に由来します。親鸞聖人は京都から新潟へ流罪になり、その後、関東に赴き、晩年は京都に戻ります。その道中で布教して門徒集団が形成されました。それぞれの門徒集団は、下野の高田門徒、常陸の鹿島門徒など、各地名で呼び分けられました。その中で最大の教団となった高田門徒から「高田派」が誕生します。これらは親鸞聖人自身、または門弟によって生まれた教団です。一方、親鸞聖人の血縁者によって始められたのが、東西本願寺です。京都で亡くなった親鸞聖人の遺骨を納めた廟堂が孫の覚如によって寺院化されたのが始まりです。親鸞聖人を起源とし、念仏の教えを全国へと広める歴史の中で、それぞれが独自の教団になっていったのです。

「専修寺」は、どんなお寺ですか?

鎌倉時代、親鸞聖人が念仏を広める新天地を求めて下野国(現栃木県)の高田を訪れたのは53歳の時、そこで夢の中で明星天子の導きを受け、一宇を建立。信濃国(現長野県)の善光寺より「一光三尊仏(いっこうさんぞんぶつ)」を迎え、本尊としました。そして専修念仏の根本道場が開かれ、以後8年間、高田を中心に布教に専念、多くの門徒が生まれました。その後、親鸞聖人が高田の地を離れても「高田門徒」と呼ばれ、親鸞聖人没後、最大の教団となりました。これが「高田派専修寺」の始まりです。このように、世に多くの親鸞聖人を祖とする寺院はありますが、親鸞聖人自らが建立した唯一の寺院が「高田派専修寺」なのです。