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「さとり」に到達する、場所。

今、「道場」に通うというと、剣道や空手の練習場の場所という認識と思います。実は「道場」は、お釈迦様がさとりを開いたインドのブッダガヤーにおける菩提樹の下の、金剛座のこと。その他にも、仏のさとりに到達する場所=仏道を修行する場所、仏法が説かれて実現する場所の意味もあります。

寺院そのものが「道場」です。

昔、中国や日本では、宮中に設けられた仏事修行の場所を内道場といいました。また、寺院とは別の、あるいは寺院の属する小規模な建物を道場という場合もあります。初期の真宗では、まだ寺をというカタチをなさず、御名号(ごみょうごう)を中心として信徒が集まり、念仏を称える場所を「道場」といいました。だから真宗でいえば、寺そのものが「道場」なのです。