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高田派の作法⑩「讃仏会(彼岸会)」

 
 
春分、秋分の日を中心とした前後1週間。暑くもなく、寒くもないちょうどよい時期に、日本ではお彼岸を迎えます。しかし、ややもすると日本人は、「暑さ寒さも彼岸まで」ということわざから、お彼岸は季節をあらわす言葉だというイメージが先行しているのではないでしょうか。
私たち真宗高田派では、「彼岸会」(お彼岸)を「讃仏会」(さんぶつえ)と呼び、お彼岸の本来の意義目的を強調しています。讃仏とは、仏徳讃嘆の意味。煩悩に満ち、救いようのない自分を阿弥陀仏の誓願によって此岸(苦悩の多いこの世)から彼岸(阿弥陀仏の浄土)へと渡っていけることに感謝することそが「お彼岸」なのです。お彼岸の期間には、ぜひその本来の意味に思いを馳せ、また仏の教えに耳をすませながら、浄土を偲んでみてはいかがでしょうか。