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コロナ危機に際してのメッセージ

今、日本が、世界が、危機的状況にあります。
皆様には不自由で、不穏な生活をされていること、心よりお見舞い申し上げますとともに、健康と安全を第一に考えてお過ごしください。9・11テロによる危機、3・11 東日本大震災による危機等々、私たちは数々の人的災害、自然災害に見舞われてきましたが、心傷つきながらも、その大打撃を大勢の人の力で立ち向い、立ち直りつつあります。この度のコロナ危機においても、全世界の人々が協力し克服することを願っております。
親鸞聖人が85歳の時に書かれた和讃のなかのお言葉に、「無明長夜の燈炬なり 智眼くらしと悲しむな」と示されています。
13世紀中期の鎌倉時代は、戦、大地震、冷夏などの自然災害、また、飢饉や疫病が蔓延し、まさに今と同様な状況がありました。そのようななか、「いつ明るくなるのか不安な無明の暗闇のなかでも私を照らしてくれる大切な灯がある。だから、智慧をもった眼がなく悩み迷い苦しみから逃れられない、と悲しむな!だいじょうぶだ!」と説かれたのです。
800年近く前、高齢で目も悪くなり物忘れもあり、人々におしえを説く状態ではなかった聖人が、それでもなお書き残してくれたこの言葉は、「暗いトンネルにも必ず明かりがある。そして出口がある」という希望を、今の私たち、今の世界に届けています。更にさかのぼれば、およそ6600万年前、地球に小惑星が落下し、恐竜を含む当時の生物が75%絶滅しました。宇宙からの力によって壊滅的状態に追い込まれたこともありましたが、それでも大自然の力で地球は蘇りました。コロナ危機は、地球上での出来事です。必ず地球上でその終息を迎えることが出来ます。ふと見渡せば、花も緑も鳥も、自然はみんないつも通りです。無限の宇宙空間の小さな地球で、太陽の恵みのもと、奇跡的に生まれた自然。この恵まれた環境がある限り、人類は必ずや活路を見出せるはずです。
大変な世情はまだまだ続くことと思いますが、皆様くれぐれもご自愛ください。この危機を止めるべく、皆が協力して落ち着いた行動をとり、世界の人々とともに危機を乗り越える事を信じております。
最後になりますが、コロナ危機のなかで、医療に携わる仕事に就いている関係者をはじめとする全ての方々に心から感謝し、敬意を表します。世界の人々が力を合わせ、ウイルス感染防止対策を進め理解し、早期終息と差別や偏見のない道が開かれることを願っております。

合 掌
専修寺 関東別院

新型コロナウイルス感染症に関する対応

新型コロナウイルス感染症に関する対応
東京都の新型コロナウイルス感染拡大についての緊急事態措置の期間延長に伴い、真宗高田派専修寺関東別院は感染拡大防止のため、新型コロナウイルス対策の方針(新しい生活様式を含む)に従い対策を講じることとなりましたが、法務も極力従来通りに勤めてまいります。
檀信徒、関係者など多くの皆さまにはご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解を賜りますようお願い申しあげます。
また、法務の対応につきましては、それぞれの別院・分院にお問い合わせくださいますよう、併せてお願い申しあげます。
2020年5月12日
専修寺 関東別院