1. HOME
  2. 高田派の作法⑲「お墓に刻む文字」
 

 
 

高田派の作法⑲「お墓に刻む文字」

 
 
お墓に刻む文字について、真宗のお墓としてのぞましい要点をいくつか述べてみましょう。

正面の文字

「何々家之墓」「先祖代々の墓」など、さまざまな文字が多く見られますが、真宗のお墓の正面には「南無阿弥陀仏」の名号がもっともふさわしいでしょう。
ご先祖を偲ぶ上でも、人生の理をかみしめる上でも、常に自分の拠り所となり、礼拝の対象となるのは、阿弥陀仏だからです。また、家名や家紋を入れたい場合には台石の正面や花立てなどに刻むのがよいでしょう。

側面の文字

法名などを刻む場合は、軸石の側面に刻みます。別に墓誌板を建てる場合には、題字に「霊標」ではなく、「法名碑」「墓誌」などがいいでしょう。

裏面の文字

墓を建てられた方の名前や年月日は、軸石の裏面に刻みますが、真宗では日の吉凶を問いませんから、「吉日」の文字は書きません。また建立者の名前を朱文字にする必要もありません。