鎌倉時代、親鸞聖人が自ら高田(現栃木県)に建立した、専修寺。やがて専修寺は「本寺」と呼ばれ全国的に崇敬を集めるようになります。東海、北陸方面に教化を拡げると共に、朝廷の尊崇を得て専修寺は皇室の御祈願所ともなりました。しかし戦国時代、兵火にあって炎上。専修寺は伊勢(現三重県津市)にある一身田に移り、「本山」として定着しました。それが真宗高田派の本山、専修寺です。宗祖親鸞聖人の教えをまっすぐに受け継ぐ寺院で、現在は通称「高田本山」と地元では親しみを込めて呼ばれています。境内には数多くの伽藍(がらん)が建ちならび、御廟(ごびょう)では親鸞聖人のご遺骨をお守りしています。その中でも一番大きく重要文化財でもある御影堂(みえいどう)は2007年12月20日に平成大修理が完了。さらに2008年1月8日、ご本尊「親鸞聖人の御木像」を如来堂から御影堂へお移しさせていただく法会が盛大に執り行われました。国宝「西方指南抄(さいほうしなんしょう)」などの法宝物も所蔵して現代に伝えています。また、真宗最大の法会「報恩講(ほうおんこう)」は毎年1月9日〜16日まで執り行われ、全国から高田門徒が集います。
【所在地】三重県津市一身田町2819 〈総合案内所〉TEL.059(232)4171