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高田派の作法②「お給仕」

 
 

花瓶には、四季折々の花を添えますが、棘や悪臭のある花は避けます。造花は本来用いません。本山では、「高田の一本松」と称して、平素は松一本を献じています。

蝋燭

平素・年季の時は白蝋を用いますが、報恩講、慶事法会(落慶、入仏等)には朱蝋を用います。蝋燭は仏の智慧をあらわす大切な光です。したがって、口で消したり、手で消すことは避けましょう。灯明消し等を使って消してください。

線香は香炉の大きさに合うように折り、火先をご本尊に向かって左にして中央に寝かせて置きます。真宗では線香は立てません。

打敷(うちしき)(角掛(すみがけ)と下掛(したがけ))

打敷には角掛と下掛があります。角掛は前卓にかける三角形の布です。平素は打敷を用いませんが、普段掛として角掛のみ掛ける場合もあります。重い法事の時には、角掛の下へ四角形の下掛も用います。葬儀式には、角掛、打敷を白地にし、中陰(四十九日)の間、掛けておきます。

お仏飯(ぶっぱん)

お仏飯は、仏飯器へ蓮のつぼみの形に盛り上げ、仏飯台にのせてご本尊正面にお供えします。また、親鸞聖人像が安置されていれば、ここにもお供えします。勤行が終わり次第お下げし、家族一同で分け合い、ありがたく頂戴します。朝にお供えすることに越したことはありませんが、時間にこだわりなく炊いた時のご飯をお上げください。

お供物(くもつ)

お供えする時は、「供華(くげ)」を台として、仏前荘厳の意をこめて、左右一対を基本とします。お供物2〜3種となるときは、一にお餅、二にお菓子、三に果物の順にするのがよいでしょう。

その他

経机は、おつとめの本を置くところですから、ここにリンや線香・蝋燭などの箱は置かないようにしましょう。