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声に出して読みたい親鸞 齋藤孝

シリーズ発行部数260万部を記録した「声に出して読みたい日本語」。著者で明治大学の教授である齋藤孝は、身体論を専門領域にもち、言語運用、コミュニケーションにおいて、その基盤となる身体の重要性を説く。親鸞の教えを、実際に「声に出して読む」ことで、その真髄により近づこうと試みたのが本書である。頭だけで理解せず、口に出して、耳で聞くこと。そして、言葉一つ一つのもつ意味を肌感覚で捉えてみること。親鸞が残したような核心を突く言葉の数々こそ、音読を通じ、自分の身に刻み込むようにして向き合うのにふさわしいといえよう。本書では、「教行信証」などから100におよぶ親鸞の知恵・言葉が紹介される。原文の解説には、現代の人々にもわかりやすく、共感できる例が豊富に盛り込まれ、言葉の理解をより一層進めてくれる。一冊声に出して読み通せば、いままで目で読むだけではつかみづらかった言葉も、体の奥底まで深く染み込んでいくだろう。



草思社 1400円(税抜)